卒業のような日。心ほどけてやっとやさしい電話をする。仕事の事を話すと、小さい子を褒めるかのような口ぶりに、いくつになってもこの人のこどもなのだわたしは、と思う。聞きたい言葉があったら私が仕向ければいいのかもしれない。(それは誰に対しても言える事なのかも。無意識にそうしてる場合もあるし。そういう心理的なことを知りたい。)心配して電話してくれたん?ありがとう。心が軽くなったわ、と母もしおらしい。(お互い)いつもこうでありたいものよ。近々帰るからそれまで頑張りなさい、というと母の声が大きく弾んだ。ほんと声は正直。