結局3回行ってしまった弥生展。いずれも誰かと一緒に観た。友達はていねいにひとつひとつをみてまわり自分の言葉で感想を言う。真っ直ぐに対峙するひとだなあと思う。私はうんちくめいたこと言いつつ小鼻が膨らんでいるかもしれない。違う角度からの見かたに気付くからおもしろい。今回初出の詩が黒い壁に書かれているところがある。人生の終わりが見えてきた今の心境を綴ったような詩に「よくわかるわあ…。」と声を詰まらせて長い間そこで母は泣いていた。「この詩は何が言いたいのやろなあ?」と素直な感想をつぶやいた友達には 母のことは言わなかった。年を重ねて見えるものがあるのだとしたら未来の私は何を見て何を思うのだろう。こうして美術館に手を引かれてくる事ができるのだろうか。「小さな絵を見せられると思ったらものすごい迫力があってよかったわあ」と晴々としていた母。絵が好きなのはあなた譲りか。夫とは一番最初に行った。「ここは(既に知ってるから)さらっとでいいよね」と流したり 逆にえんえんみていても気兼ねがない。3回でじゅうぶん堪能させてもらった。音声ガイドも借りて弥生さんの唄も聴けたので満足。メイトさまさま。